『えほんしんぶん』のコンテンツ案
3歳娘が放った「えほんしんぶん」(※参考『絵本新聞ってやつをつくってみようと思うんだ』)という一言がキッカケで、このワードに興味を持ってくれた知人のプランナー、編集者、デザイナー、新聞屋さんと絵本新聞について、色々なアイデアを出し合ってきました。
絵本風の新聞なのか。新聞風の絵本なのかという見た目のこと。
「最近親も子もスマホの小さな画面に閉じこもっているから、床に広げて一緒に読める大きさにしたいね」という意見が出たり。
「親が読んであげてもいいけど、子供が一人でも意味の分かるようにしよう」「小学生新聞はすでにあるから、3歳~5歳くらいが対象?」と対象年齢を考えたり。
「読み聞かせのようにして、毎日読んであげたい」といった意見もあれば、「実家の両親に作っているフォトブック代わりに、毎月の子供の出来事を送りたい」など。
こうした中、もっとも頭を悩ませたのが「どんなニュース、記事、コンテンツを掲載するか?」です。
新聞にはテレビ番組表、スポーツ、政治、経済、生活、化学系など幅広いジャンルがあります。
他にもコラムや読者の投稿といったミニコンテンツも数多く。
世の中で日々起きている出来事を3歳児にわかるように書く筆力は私にはなく、よしんばあったとしても、毎日発行はさすがにムリ。
そもそも3歳児にとってのニュースって何なんでしょう?
初めて保育園の運動会に参加したということなのか。
プリキュアに新しいキャラクターが登場したってことなのか。
公園に行って穴を掘ったらミミズが出てきて泣いたとかいうことなのか。
新しい親子で遊べるスポットができたということなのか。
それって日記と変わらないじゃないか。
世の中にあるレビュー記事で十分じゃないか――と、書くべきものがぜんぜん決まりません。
そこで、新聞の意義やらなんやら調べてみました。
新聞の意義には、速報性(例:スクープ)、調査性(例:様々な角度からの掘り下げ)、地域性、記録性があるそうです。
また、新聞記事は記者の「なぜ」という疑問がキッカケになって書かれており、その記事は、「世の中を知り、考えるキッカケになっているか?」「社会的な影響力があるか?人々が関心を抱くか?」といったことが基準になって掲載されるのだそうです。
■知るより体験
毎日キュレーションアプリやヤフトピでニュースを消費しまくっている感のある今日この頃、
「世の中を知り、考えるキッカケになっているか?」
という基準には考えさせられます。
なんというか、最近、誰かと話せば「あれ知ってる」「これ知ってる」という人が増え、つっこんで聞いたら
「あうあうあー」
と答えられない「知る知る詐欺」が多い印象があります。
自分もやるのでわかるのですが、仕事の打合せでPCを持っていると、自分の知らないことでもググれば瞬時に知ることができます。
「はい、知ってます。●●ですよね、わかります」
ここで「知ってます」と言うか、「知りません、調べていいですか」と言うかの可否はさておき、世の中おどろくほど簡単に、情報にアクセスできるようになりました。
情報にアクセスしてみることが、ネット時代の「知る」になっている気がしますが、仕事の現場でも、例えば「メールマーケティングを知っている」とか「メールマーケティングに使えるツールを知っている」という人はいくらでもいますが、それを使い倒している人は少ないです。
「知る」というのは極端な言いかたをすれば、使い倒している人が、使い倒す中で遭遇した課題やその対応、発見したモノゴトのことを言うのだと思います。
オロナインに「知ったつもりにならないでリアルにさわってみたい日本の100」というCMがありましたが、「世の中を知り考えるキッカケ」になっているかということに加え、「自分で体験してみる」ということが、大人にとっても子供にとっても大事なのではないでしょうか。
そんな事をもんもんと考えながら、「3歳にとってのニュース」というものを、もっと掘り下げたいなぁと思いつつ、とりあえず自分の娘を対象にプロトタイプを作ってみようということで、以下のように概要を決めました。
●対象読者と年齢
・娘とそのお友達(とその親)
・3~5歳
●記者
・娘と私(限りなく3~5歳の視点で書く)
●コンセプト
・親子やその親族が読んで幸せな気持ちになるものを記事化する。
・3~5歳の子供の日常や、暮らしている地域に転がっているモノゴトを取材対象にする。
(ほにゃららランドや玩具の情報は他からいくらでも入ってくるので)
・子供(と親)が世の中を体験したくなるキッカケを提供する。
●サイズ、ページ数、カラー
・サイズ A3見開き
・ページ数 4ページ
・色 白黒
●掲載するコンテンツ
・子供にとってのビッグニュース(表面)
・体験したこと、おすすめの体験(見開き)
・親が収集した「子供の言いまつがい」と感心したり笑ったりした「発想」(裏面)
で、この概要に則って作ってみたのがこちら。
絵本新聞の絵と文字のラフ画を描き、これを新聞風のデザインに落とし込んでいきます。
※2016年1月5日追記
・・・で、着想から3ヶ月。
ついに完成した絵本新聞。詳細は下記からご覧下さいませー。
『えほんしんぶんが完成したよ。』
絵本風の新聞なのか。新聞風の絵本なのかという見た目のこと。
「最近親も子もスマホの小さな画面に閉じこもっているから、床に広げて一緒に読める大きさにしたいね」という意見が出たり。
「親が読んであげてもいいけど、子供が一人でも意味の分かるようにしよう」「小学生新聞はすでにあるから、3歳~5歳くらいが対象?」と対象年齢を考えたり。
「読み聞かせのようにして、毎日読んであげたい」といった意見もあれば、「実家の両親に作っているフォトブック代わりに、毎月の子供の出来事を送りたい」など。
こうした中、もっとも頭を悩ませたのが「どんなニュース、記事、コンテンツを掲載するか?」です。
新聞にはテレビ番組表、スポーツ、政治、経済、生活、化学系など幅広いジャンルがあります。
他にもコラムや読者の投稿といったミニコンテンツも数多く。
世の中で日々起きている出来事を3歳児にわかるように書く筆力は私にはなく、よしんばあったとしても、毎日発行はさすがにムリ。
そもそも3歳児にとってのニュースって何なんでしょう?
初めて保育園の運動会に参加したということなのか。
プリキュアに新しいキャラクターが登場したってことなのか。
公園に行って穴を掘ったらミミズが出てきて泣いたとかいうことなのか。
新しい親子で遊べるスポットができたということなのか。
それって日記と変わらないじゃないか。
世の中にあるレビュー記事で十分じゃないか――と、書くべきものがぜんぜん決まりません。
そこで、新聞の意義やらなんやら調べてみました。
新聞の意義には、速報性(例:スクープ)、調査性(例:様々な角度からの掘り下げ)、地域性、記録性があるそうです。
また、新聞記事は記者の「なぜ」という疑問がキッカケになって書かれており、その記事は、「世の中を知り、考えるキッカケになっているか?」「社会的な影響力があるか?人々が関心を抱くか?」といったことが基準になって掲載されるのだそうです。
■知るより体験
毎日キュレーションアプリやヤフトピでニュースを消費しまくっている感のある今日この頃、
「世の中を知り、考えるキッカケになっているか?」
という基準には考えさせられます。
なんというか、最近、誰かと話せば「あれ知ってる」「これ知ってる」という人が増え、つっこんで聞いたら
「あうあうあー」
と答えられない「知る知る詐欺」が多い印象があります。
自分もやるのでわかるのですが、仕事の打合せでPCを持っていると、自分の知らないことでもググれば瞬時に知ることができます。
「はい、知ってます。●●ですよね、わかります」
ここで「知ってます」と言うか、「知りません、調べていいですか」と言うかの可否はさておき、世の中おどろくほど簡単に、情報にアクセスできるようになりました。
情報にアクセスしてみることが、ネット時代の「知る」になっている気がしますが、仕事の現場でも、例えば「メールマーケティングを知っている」とか「メールマーケティングに使えるツールを知っている」という人はいくらでもいますが、それを使い倒している人は少ないです。
「知る」というのは極端な言いかたをすれば、使い倒している人が、使い倒す中で遭遇した課題やその対応、発見したモノゴトのことを言うのだと思います。
オロナインに「知ったつもりにならないでリアルにさわってみたい日本の100」というCMがありましたが、「世の中を知り考えるキッカケ」になっているかということに加え、「自分で体験してみる」ということが、大人にとっても子供にとっても大事なのではないでしょうか。
いいCMやったなぁ、オロナイン。 |
そんな事をもんもんと考えながら、「3歳にとってのニュース」というものを、もっと掘り下げたいなぁと思いつつ、とりあえず自分の娘を対象にプロトタイプを作ってみようということで、以下のように概要を決めました。
●対象読者と年齢
・娘とそのお友達(とその親)
・3~5歳
●記者
・娘と私(限りなく3~5歳の視点で書く)
・親子やその親族が読んで幸せな気持ちになるものを記事化する。
・3~5歳の子供の日常や、暮らしている地域に転がっているモノゴトを取材対象にする。
(ほにゃららランドや玩具の情報は他からいくらでも入ってくるので)
・子供(と親)が世の中を体験したくなるキッカケを提供する。
●サイズ、ページ数、カラー
・サイズ A3見開き
・ページ数 4ページ
・色 白黒
●掲載するコンテンツ
・子供にとってのビッグニュース(表面)
・体験したこと、おすすめの体験(見開き)
・親が収集した「子供の言いまつがい」と感心したり笑ったりした「発想」(裏面)
で、この概要に則って作ってみたのがこちら。
※2016年1月5日追記
・・・で、着想から3ヶ月。
ついに完成した絵本新聞。詳細は下記からご覧下さいませー。
『えほんしんぶんが完成したよ。』