「すきま」 と 「スキーマ」 ~隙間が豊かな子ども。


先だって、『スキーマの手順・構造を変化させるところに、イノベーションやビジネスアイデアのヒントがある』という記事を書きました。

この話のテーマは、スキーマができあがることは、「一面効率的だが、思い込みや固定概念と背中合わせ」であるということです。
これは人間が大人になって社会生活を営む上で不可避なことですが、その一方でたくさんのモノゴトに対するスキーマがいくつも、強固にできあがっていく。
そうすると、連想や類推の働きがにぶくなります。飛躍した発想、柔軟な思考というのができなくなる。


思考というものを、
・別々のイメージを関係づけ、新しい関係を創り出すこと。
・あるイメージを別の新しいイメージに変換すること。
・新しいイメージを創り出すこと
と、とらえてみると、大人は効率化されたスキーマのせいで、思考に余裕がないといますが、余白がないうか、幅がないというか、取りつくシマ・引っかかりがないというか、隙間がなくなってしまっています。

これが子どもになると、様々なスキーマがまだ出来上がっていない、未熟なせい(おかげ)で、隙間が豊かです。

スキーマと隙間。

・・・ごめん、ただこれを言いたかっただけです。


★スキーマと子どもの成長・発達に関する記事はこちらをご覧下さい。

・スキーマの手順・構造を変化させるところに、イノベーションやビジネスアイデアのヒントがある。

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