カニカマルタ協定 ~第18次フーフ大戦

オットー民主共和国と帝政ツマノフ王朝による第18次フーフ大戦がついに収束した。
数か月にわたる国交断絶、貿易停止の末、歴史が得た教訓は「講和の兆しを見逃すべからず」である。
下図を見られたい。



今大戦はまさにこのカニタマが講和の兆しだったのである。
「さては」、「もしや」と感じたならば、おのが直感を信じ全身全霊を投じて、その兆しを掴みとりにいかなければならない。

思いのほか長引いた今大戦は、アーネ国際平和連邦の仲介があったものの、その機会を十分に活かすことができなかった。アーネ連邦特使は、両国首脳との夕食会で

「どうして、オットーとツマノフは見つめあって話をしないの?」

「見つめあってニコニコしなさい!」

という厳しい発言を残した。
オットーとツマノフは数カ月ぶりに見つめ合ったものの、この時も講和にまで至ることはなかった。
(それにしても子どもはよく見ているものである)

これまでフーフ大戦がある度、冷蔵庫が壊れ、エアコンが壊れ、洗濯機が壊れ、それが講和の契機になっていたが、今大戦はそうした外部環境による契機がなかった。

一方が自ら講和の兆しをつくり出した時、もう一方はその行為に敬意を表し、それを無駄にすべきではないだろう。


歴史家は今回の出来事をこう記す。

世に言う、「カニカマルタ協定」である。



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