農業ビジネス勉強会~農業×動画の可能性を探る!レポート

2017年11月29日に、ドコモイノベーションビレッジで開催された 『農業ビジネス勉強会~農業×動画の可能性を探る!』という勉強会に、ファシリテーターとして参加しました。
この勉強会は、農業のIT化推進、ビジネスのきっかけづくり、ネットワーキングを目的に開催されており、 今回は「動画」をテーマに、「動画を農業ビジネスにどう活用するか?」、「動画で新しい農業ビジネスは生まれるのか?」といったことを考えるのがテーマ。

農業×動画というと、すぐに思い浮かぶのはDASH村であります。

思い返せば2008年、当時グリーンツーリズムが流行し、このブームに乗った事業を考えようと、 駆け出しのプランナーであった私は、DASH村に範を得て、農村と都市生活者をマッチングさせ、 バーチャル&リアルで農村生活を体験できる事業企画を考えたのでありました。
 今回恥を忍んで、当時の企画書をアップ致します。
(イケてない。甘いといった批判はご容赦してくれ) 



この企画書は当然のごとくボツとなりましたが、本勉強会レポートの冒頭にこの思い出を持ってきた理由は、 動画というものが、最近情報発信の手段としてしか活用されていない感じがするためです。

今ある情報を伝える手段として動画が注目されていますが、動画には今ある情報を元に企画・編集(※ここで使う編集とは映像編集といった狭義の意味ではないです)することで、 新しい活動やコミュニティをつくることができると考えています。

農業をテーマにしたテレビ番組には、「DASH村」、「明るい農村」、「趣味の園芸」、「やさいの時間」、「満天 青空レストラン」、「金スマ ひとり農業」、「農ドルちゃん」、「晴れ、ときどきファーム」など 様々なタイプのものがあります。
こうした番組を企画し、それに関わる人々の行動そのものが、新しい事業につながる可能性があります。 例えば、「青空レストラン」では農地のすぐ側で採れたて野菜を調理するシーンがあり、たいへん美味しそうに見えますが、2013年までは「農地は農地としてしか使えないという」法令がありました。 (※その後、2014年に『国家戦略特区における規制改革事項等の検討方針』として省令が出され、新潟市が国家戦略特区として認定され、初の農地におけるレストランが誕生) 

このように動画を単に今ある情報の発信手段の一つとして使うだけでなく、ワクワクするような企画を考えることができれば、 農業ビジネスの情報発信としてだけでなく、動画で新しい農業ビジネスを生むことができるのではないでしょうか。
そんなフリのもと、勉強会では5グループに分かれ、動画を活用したアイデアが出されました。
新規就農者を増やすために、スマホひとつで種まきから水まきをして、とても手軽に農業を体験できる高度に機械化された農業工場をつくり、その様子を実況中継してはどうか。
シニア世代の健康増進と出会いの場として、『テラスハウス』と『やすらぎの郷』をがっちゃんこさせたような、恋愛ドキュメンタリーはどうかなど、 ユニークなアイデアが出ました。 

勉強会の様子をダイジェストでまとめた動画と、当日使用した資料と参加者のみなさんの動画活用アイデアを下記にアップしましたのでご覧下さい。

 

●ハイテク農業工場の様子を実況中継



●シニア就農者の恋愛ドキュメンタリー



●レモン農家は「暮らせる」ことを丁寧に伝える動画企画



●山の上で飲む茶はうまいぞ



でもって、こうした企画をプロジェクト化して進めていきたい!
という風にお考えになれらた方は、ぜひ拙著『予定通り進まないプロジェクトの進め方』をご覧下さいませ。



 過去のイノベーションビレッジ勉強会記事もよろしければご覧下さい。

●子ども×新規事業」勉強会用に、育児の課題年表(0~5歳版)をつくってみた。

●泣きながら、失敗から教訓を引き出す『しくじり先生メソッド』 

●【動画レポート】第2回 子ども×新規事業』勉強会の企画背景と開催レポート

●【動画レポート】テックを身近に! こども×テックで事業検討の方へ、プロトタイピングを学ぶ!

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