おまえは今まで開封したメールの本数をおぼえているのか?

先日、ベンチマークイーメール社で、同社が提供するメールマーケティングオートメーションシステム、「EMA」のセミナーを開催しました。
このセミナーはこれまでEC、不動産、人材、旅行など様々な業界・業態を対象に行ってきましたが、最終回は「メディア」運営企業が対象でした。

このセミナーコンテンツとして、ふだん自分がどのくらいメディアからのメールを受け取っているか
調べてグラフ化してみたところ、メディアからのメルマガがいかに開封されず、自分がどんなメールを開封しているのかということの発見がありましたので、ディオ様調にのせてご紹介したいと思います。

それではみなさん、質問です。



メールの受信数、覚えてないです。



で、数えてみました。



27日間で774通のメールを受信しています。

これには仕事のメールや、
マンションや転職、旅行やギフトなどを勧めるメルマガは含まれていません。

現在、受信しているのは以下のメディアです。
(有料購読はしておらず、すべて無料閲覧です)

●ferret
●MITテクノロジーレビュー
●NewsPicks
●cakes
●Tech Targetジャパン
●ビジネス+IT
●日経グループ各社
 日経ビジネス、日経BPメール、日経コンピュータ、日経エレクトロニクス
 日経テクノロジーオンライン、 日経アーキテクチュア、
 日経コンストラクション、日経DUAL
●ITpro
●ITmediaマーケティング、
●朝日新聞デジタル

※NIKKEI IDの関連サイトをひとまとめ。ITProは独断と偏見でNIKKIE ID関連サイトから独立させています。
※TechTargetはItmedia社の運営ですが、独断と偏見で独立させています。

これをメディア別にグラフにしてみるとこんな感じ。


Newspicksが週2本程度の慎ましいものに比べ、ビジネス+ITは毎日配信。
一日5本配信するハイペース。
メディア毎に配信量とペースは違えど、まぁとにかくメディアからのメール配信が多い。多すぎる。
配信者の気持ちを考えると理解できる面もあります。
メディアの広告に頼るビジネスモデルであれば、メール配信をしてページに来てもらって広告表示を稼ぎたい。
同じ配信者だと開封してくれないのでは?と考えるのか、配信者の名前と内容をちょっとずつ変えているITPro。

ITpro メール
ITpro Special
ITpro 注目記事
ITpro 最新ニュース
ITpro メール monthly

すばらしい。

とにかく埋もれないよう、配信数・配信頻度を高める。
開封されるようコンテンツある限り配信する。

まさにこんな感じだ。


しかし、みなさん。


覚えていないです。
なので数えてみました。


27日間に配信された774本のメールのうち、開封したのは19本。2.5%。
開封率をグラフにするとこんな感じ。


開封率0%のメディアは、もう配信停止した方がいいのではないだろうか。
なんで、受信するようになったんだろう?

こんなに開封されないメールたちですが、その狭き門をくぐりぬけたメールはどのような件名、内容だったのでしょうか。


子連れ議会のニュースは、私も6才と2才の娘の父として気になった。
最近、コミュニティのビジネス活用に取り組んでいるため、「ファンベース」のマーケティングという言葉が引っかかった。
離れて暮らす両親の「地域医療」が気になる。
仕事で関係する会社のお話は気になる。
娘の認知能力についてずっと興味があるのと、娘に「よい質問をする力」を育みたいと考えているため、このキーワードは見逃せないッ!
最近仕事で、中学校の学生服をメーカー直でつないで安くした方の話を聞いたので、開いた。
埼玉県在住なので、埼玉にディープラーニングのすごいロボットがあると聞いては捨ておけない。
論理学にも興味があって、「彼と結婚できれば」ということが前提なのはおかしいと感じた。
最近、ドコモイノベーションビレッジで、農業ビジネス勉強会を開催したので、ホリエモンが語るとあればこれもウォッチ。

こんな感じでメールを開封しています。
そこから先、その記事を読了したかとかいうことはここでは割愛しますが、ここで強調したいのは、
やはりユーザーは自分が高い関心をもっているワードが入っていないとメールを開封しないということです。

今、メディアビジネスのマネタイズの方法として、メディアが自分たちの媒体の読者(ユーザー)をより理解することで、その読者によりたくさん見てもらえる記事をつくり、よりクリックしてくれる広告を表示させようとしています。

この流れをメールにも持ってくることができれば、その読者の興味関心に適した記事を集め、開封率の高いメールを配信できるようになるのではないでしょうか。

そうでもしないと、本当にこんな風になってしまうぞ。



まず、それを手軽に始めてみたいという方は、ぜひベンチマークイーメールにお問合せ下さい。
https://www.benchmarkemail.com/jp/



また、12月11日にこうした施策に取り組みたいコンテンツパブリッシャーのみなさんを対象とした勉強会を開催します。
ご都合があえば、ぜひお越しください。


webメディア マネタイズ勉強会 ~5年後、メディアは稼げたか?


このブログの人気の投稿

オラリティとリテラシー。~子どもが世界を知る二つの経路

著者が解説『プ譜』とは何か?概要とテンプレートを紹介します(動画あり)

高崎線の四人ボックス席で帰るプロジェクト 後編